フレームワークの国別普及度判定
開発者にとってよくわからないエラーや例外のスタックトレースなどをGoogleで探すのは常識である。
そこでふと思ったのだが、特定のAPIなりフレームワークなりが世界でどれくらい普及しているのか調べてみるちょっとした方法がある。同じ検索語句で異なった言語設定を用いて検索してみて、どれくらいその結果数が出てくるかを比べてみれば良いのだ。何語であろうとエラーや例外のスタックトレースはそのまま(つまり英語のまま)コピペして検索するはずなので、違う言語を対象に検索してもキーワードはそのままでいい。
ある程度実践で使っていないと出てこないエラーメッセージなどを使うことによって、その技術を使って「実際に」開発しているエンジニアの動向を知ることができるだろう。
別にhibernateにこだわるわけではないのだが、試しにこのキーワードで言語設定を変えて何度も検索してみた。
hibernate PermGen
OutOfMemoryErrorの際に出てくるhibernateのエラーである。
Googleのオプションに出てくる言語全部で、順番に検索してみた。
このような結果になった。
1位 | 英語 | 4280 |
2位 | 中国語(簡体字) | 1460 |
3位 | 日本語 | 465 |
4位 | 中国語(繁体字) | 133 |
5位 | フランス語 | 111 |
6位 | 韓国語 | 74 |
7位 | ドイツ語 | 52 |
8位 | ロシア語 | 48 |
9位 | スペイン語 | 22 |
10位 | イタリア語 | 7 |
以下、複数(2件以上)のヒットがあったのは、チェコ語、ハンガリー語、ポーランド語、タイ語、ベトナム語、セルビア語と続く。
当然英語がダントツだが、これは英語圏の人がこの技術を特に利用しているというよりは、この手の質問は英語で投稿するのが最も効果的であることを世界中のどの技術者も知っているということだろう。開発者にもそれなりの英語力が求められる時代になってきた。
さて、やはり目立つのは中国語の台頭だ。8年前くらいにはこの手の検索で中国語がヒットすることはまずなかった。中国人エンジニアが着実に技術力を伸ばしてきているのは間違いない。オフショア開発とかで日本のベンダーが彼らの技術力UPにも貢献し続けた結果であろう。
思ったより韓国語が少ない。韓国人のプログラマーとかよく日本でも見かけるのだが。。
ヨーロッパ系は大体技術者は英語ができるので、ドイツ語やらが少ないのは理解できる。意外に健闘しているのがフランス語だ。ロシア語は予想より少なかった。この分野はみな英語が堪能なのか、あるいはロシア語圏はまだ後進なのか。宇宙開発の仕事をしている友人が言っていたが、宇宙関係の技術文書はロシア語で多数あるのでロシア語を勉強したいとか言っていたのを思い出した。
10年後、同じクエリをかけたら、はたしてどんな結果が出るのだろう?