OrangeとNokia 大規模なサービスを提携

OrangeとNokiaが国際的なモバイルサービスの大規模な提携を発表した。

これまで端末メーカーと通信キャリアはあまり協力し合わないでやってきた例が多い。日本のように護送船団方式で、ドコモの号令の元一斉にメーカーが指示された機能の端末を作ってきた。それは開発者にとっては非常にありがたく、DojaならDojaの仕様で組めばとりあえずどのimode端末でも動くのはとても助かる。端末ごとに全く違う仕様で作らなければならないとしたら、そんな開発費をとても回収できないし、メンテナンスも苦痛でしかない。それが無かったが故に、つまりそのオーバーヘッドが無かったがため、日本のモバイルサービスは大きく進歩し、また普及したのだ。世界的に見れば珍しく、いろいろ批判もあるわけだが、必ずしも悪くない方式だと思っていた。

ところが事情が全く違うヨーロッパで同じような、しかも最強キャリアと最強メーカーのタッグが実現するのだ。08年の第二四半期からというからもうすぐだ。マルチメディアの体験を強化すると謳っているが、ある意味日本で成功したやり方を真似ているとも言える。

imodeが海外に進出した時、海外のキャリアにそのようなノウハウが無かったため、いくつかの国のキャリアでは採用された。しかしメーカーがimode仕様に合わせた端末を作ってくれることに依存した方式であるため、あまり受け入れられなかった。またコンテンツサービスもキャリアが独自で独占してやっていたところが多かったため、イマイチ盛り上がりに欠けるところが多かったのではないだろうか。

ここへきて、キャリアとメーカーがガッチリ組むと来た。彼らはどのようにこのモデルを導いて行くのだろうか。